PSA鑑定のデメリット・メリット！1枚だけの値段は？カードが帰ってこないときの対処法

自分のカードの価値が、ぐっと上がる可能性のあるPSA鑑定ですが、メリットだけでなくデメリットもしっかり確認してから、利用するかどうかを判断したいですよね。

この記事では、PSA鑑定のデメリット・メリットや、1枚だけの値段、カードが帰ってこないときの対処法を解説します！

結論、PSA鑑定のデメリットとメリットは、以下のとおり。

とにかく費用と時間がかかるのが、PSA鑑定のデメリット。

PSA鑑定には最低でも5,860円かかり、長ければ数か月待たされるというデメリットもあります。

2023年7月より、PSA日本支社が日本国内で鑑定を開始したので、以前と比べて現在は待ち時間が短縮されています。

しかし、PSA鑑定は世界中で信頼されているので、特にPSA10のカードは価値がいっきに上がります。

また、専用のホルダーで、良い状態を長持ちさせられるのもメリットです。

PSA鑑定は、良い状態のカードをコレクションしたい人や、美品カードを高く売りたい人におすすめです。

PSA鑑定にかかる費用やメリット・デメリット、申し込みや梱包の手順も解説しているので、ぜひ最後まで見てください。

PSA鑑定とは

PSA鑑定とは、「Professional Sports Authenticator（PSA）」が提供する、トレーディングカードのグレーディング（鑑定）サービスです。

PSAは、これまでに4,000万枚以上のカードをグレーディング（鑑定）している、世界最大級のカード鑑定機関で、世界中のコレクターから高い信頼を得ています。

PSA鑑定では、カードの真贋（本物かどうか）を確認し、状態を10段階で評価します。

高いグレードの鑑定されたカードは、高品質であることが証明されるため、売却時の信頼性が向上し、買取価格や販売価格も高くなります。

一方で、鑑定費用や時間がかかるといったデメリットもあるため、利用前に理解しておくことが大切です。

鑑定後のカードは、特殊プラスチック製の専用ホルダーに封入されるので、キズや湿気などからの保護も完璧です。

アメリカの企業ではありますが、日本での鑑定サービスは国内で完結していて、日本語対応もバッチリなので、安心して鑑定に出せます。

PSA鑑定は、持っているカードの市場価値を高めたい人や、状態の良いカードを劣化させずに大切に保管したい人に、おすすめです。

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PSA鑑定のデメリット

PSA鑑定には、以下の4つのデメリットがあるので、注意が必要です。

• PSA鑑定の費用がかかる
• PSA鑑定を待つ時間がかかる
• 鑑定中にカードの価値が変わる可能性がある
• 鑑定〜配送中にカードが傷つくリスクがある

PSA鑑定の費用がかかる

PSA鑑定には、最低でも5,860円かかるので、費用をかけたくない人にとってはデメリットです。

PSAも利益を得るために鑑定サービスを運営しているので、鑑定に出すには一定の費用がかかるデメリットがあります。

サービスレベル	料金（1枚あたり）	申告価格
バリュー・バルク （20枚以上）	2,750円	80,000円以下
バリュー	3,410円	80,000円以下
バリュープラス	5,610円	80,000円以下
レギュラー	8,910円	80,001円～250,000円
XP	13,750円	250,001円～400,000円
スーパーXP	26,400円	400,001円～750,000円
WT	66,000円	750,001円～1,500,000円
プレミアム1	110,000円	1,500,001円～3,500,000円
プレミアム2	220,000円	3,500,001円～7,000,000円
プレミアム3	330,000円	7,000,001円～15,000,000円
プレミアム5	550,000円	15,000,001円～25,000,000円
プレミアム10	1,100,000円	25,000,000円～

各サービスレベルは、以下の3つが違います！

• 納期
• カードの申告価格
• カードの提出枚数

申告価格とは、鑑定に出すカードの価値を、現在の市場価格などをもとに自主申告するシステムのこと。

サービスレベルごとに申告価格の上限が決まっているので、価値の高いカードを鑑定に出す場合は、高いサービスレベルを選ぶ必要があります。

意図的に相場よりも低い金額を申告した場合は、鑑定後に適正なサービスレベルの料金を追加で請求されるので、ズルはできません。

さらに、サービスレベルごとの料金に加えて、申告価格の合計と枚数に応じて保険料と送料もかかります。

鑑定にお金がかかるのがデメリットに感じるなら、PSA鑑定は向いてないかもしれません。

PSA鑑定を待つ時間がかかる

PSA鑑定には時間がかかるので、しばらく待つ必要があるのもデメリット。

サービスレベルによって変わりますが、グレーディング（鑑定）が終わるまでに最短で10日、長くて2か月以上かかるデメリットがあります。

PSA鑑定にかかる時間は、サービスレベルによって変わります！

サービスレベル	納期（目安）
バリュー・バルク （20枚以上）	45日
バリュー	45日
バリュープラス	20日
レギュラー	10日
XP	10日
スーパーXP	10日
WT	10日
プレミアム1	10日
プレミアム2	10日
プレミアム3	10日
プレミアム5	10日
プレミアム10	10日

バリュープラス以上のサービスレベルを選べば、10～20日目安で帰ってきますが、その分費用もかさみます。

BGSやCGCなど、PSA以外のカード鑑定サービスでも、約1か月ほどかかるので、鑑定にかかる時間が特別長いわけではありません。

PSA鑑定は短くても20日ほど待つ必要があるので、余裕のあるタイミングで鑑定に出すのがポイントです。

鑑定中にカードの価値が変わる可能性がある

PSA鑑定に出している間に、カードの価値が変わる可能性があるのも、デメリットです。

需要と供給やトレンドの変化で、カードの市場価格はつねに変動しています。

カードの価値を高めるためにPSA鑑定を利用するなら、デメリットが少ない市場価格が安定しているタイミングを狙いましょう。

• 発売からある程度時間がたったタイミング
• 公式大会やイベントがない期間
• ルール変更が行われていない時期

新しいパックや構築済みデッキが発売された直後は、封入されているカードの価格が高騰しがちですが、時間がたつにつれて徐々に安定します。

また、大会やイベントが開催されているタイミングは、活躍したカードやデッキに関連するカードが高騰しやすく、この時期にPSA鑑定へ出すのはコスト面でデメリットになる可能性があります。

むしろ鑑定中にカードの価値が上がるとうれしいですが、下がるリスクがあるのは、デメリットといえます。

PSA鑑定に出すときは市場価格の推移を必ずチェックし、デメリットを避けましょう！

鑑定〜配送中にカードが傷つくリスクがある

PSA鑑定のデメリットとして、配送や鑑定作業中にカードが傷つくリスクがあります。

PSAは、配送中に発生する損傷や紛失について責任を負わないと明言しているので、トラックの揺れや衝撃などで、カードが破損する可能性があり、これもPSA鑑定におけるデメリットのひとつです。

配送中にカードが傷つくデメリットを防ぐには、丁寧に梱包するのが1番です。

ダンボールの中に、新聞紙やエアクッションなどの緩衝材を敷き詰めて、カードが衝撃を受けないように固定しましょう。

カードをスリーブに入れたうえで、PSA指定のカードセイバーでさらに保護して、物理的に傷つかないよう工夫してデメリットを減らしましょう。

帰ってきたカードに、鑑定前にはなかったキズがついていた場合は、PSAに問い合わせると補償してくれる可能性があります。

PSA鑑定の配送や鑑定作業中に、カードが傷つくデメリットがあるので、緩衝材やスリーブ・ローダーなどで丁寧に梱包しましょう。

PSA鑑定のメリット

ここまでPSA鑑定のデメリットを説明しましたが、メリットも複数あります。

• カードの価値を証明できる
• カードの状態を保護できる
• 未鑑定カードよりも高く売れる

カードの価値を証明できる

自分の持つカードの価値を証明できるのが、PSA鑑定の最大のメリット。

PSA鑑定では、本物か偽物かを判別する真贋鑑定を行います。

オークションやフリマアプリには、トレカの偽物が出回っていて、素人目では判別不可能です。

PSA鑑定後は、ホルダーにカードの詳細情報のラベルが貼られます。

ラベルに記載された専用のバーコードを読み取る、もしくはナンバーを照会すれば、PSAの登録画面が見れるので、確実に本物だと証明可能です。

PSA鑑定に出せば、偽物の可能性を排除できるので、安心してコレクションできます♪

カードの状態を保護できる

PSA鑑定に出したカードは、専用のホルダーに入った状態で帰ってくるので、カードの状態の保護に役立ちます。

PSA鑑定のホルダーについている機能は、以下の3つ。

• 物理的な保護
• UVカット
• 不正開封の防止

PSAで鑑定されたカードは、超音波溶接で密閉された、特殊なプラスチックケースに入れられます。

PSAのホルダーには、UVカット機能もついているので、日光による色あせや劣化も防げます。

また、超音波溶接のおかげで、ペンチがないと開けられないくらい頑丈なので、誰かが勝手に開ける心配もありません。

PSA鑑定済みのカードは、非常に強固な専用ホルダーに封入されるので、カードの状態を長期的に維持できます♪

未鑑定カードよりも高く売れる

未鑑定のカードよりも高く売れる可能性があるのも、PSA鑑定のメリット。

PSA鑑定では、厳正な基準のもと、カードの状態を10段階でグレーディングします。

カードは、保管環境の悪さや使用する過程で徐々に劣化するので、状態の良いカードほど高く売れます！

特に、最高グレードのPSA10は、未鑑定カードの約2倍～5倍の価格がつくこともあります。

ただし、PSA9以下だと、PSA鑑定のホルダーから外して、ただの美品として売りに出したほうが、高く売れるケースもあります。

買取やフリマアプリに出す予定のカードは、PSA鑑定にかけておくと、未鑑定カードよりも高く売れる可能性があります。

PSA鑑定1枚だけの値段は？枚数別の費用を解説

PSA鑑定の1枚からの値段を、枚数別に解説します。

PSA鑑定にかかる費用は、以下の3つです。

• 鑑定料金
• 保険料・送料
• 事務手数料

鑑定料金は、サービスレベルによって変わる鑑定の基本料金。

サービスレベルごとに申告価格の幅が決まっていて、高額なカードを鑑定に出す場合は、より高いサービスレベルを選択する必要があります。

スクロールできます→

サービスレベル	料金（1枚あたり）	申告価格	納期（目安）
バリュー・バルク （20枚以上）	2,750円	80,000円以下	45日
バリュー	3,410円	80,000円以下	45日
バリュープラス	5,610円	80,000円以下	20日
レギュラー	8,910円	80,001円～250,000円	10日
XP	13,750円	250,001円～400,000円	10日
スーパーXP	26,400円	400,001円～750,000円	10日
WT	66,000円	750,001円～1,500,000円	10日
プレミアム1	110,000円	1,500,001円～3,500,000円	10日
プレミアム2	220,000円	3,500,001円～7,000,000円	10日
プレミアム3	330,000円	7,000,001円～15,000,000円	10日
プレミアム5	550,000円	15,000,001円～25,000,000円	10日
プレミアム10	1,100,000円	25,000,000円～	10日

保険料と送料はセットになっていて、鑑定に出すカードの枚数と申告価格で変わります。

スクロールできます→

申告価格	1枚～8枚	9枚～25枚	26枚～
～100,000円	1,900円	2,500円	1枚につき 25円加算
～500,000円	3,400円	4,000円	1枚につき 25円加算
～1,500,000円	4,200円	4,800円	1枚につき 25円加算
～2,500,000円	4,900円	5,200円	1枚につき 25円加算
～5,000,000円	6,100円	6,800円	1枚につき 50円加算
～7,500,000円	6,900円	8,300円	1枚につき 50円加算
～10,000,000円	8,400円	9,800円	1枚につき 50円加算
～15,000,000円	12,500円	13,500円	1枚につき 50円加算
～15,000,000円	13,600円	15,600円	1枚につき 50円加算

さらに、サービスレベルや保険料・送料に関係なく、550円の事務手数料もかかります。

カードをPSA鑑定に出す場合は、これらの鑑定料金、保険料・送料・事務手数料を合わせた料金を、支払う必要があります！

PSA鑑定の最低費用

PSA鑑定に1枚だけ出すケースの最低費用は、5,860円です。

申告価格が8万円以下の場合、バリュープランの3,410円＋保険料・送料の1,900円＋事務手数料の550円で、合計5,860円で鑑定に出せます。

最も安いバリュー・バルクプランは、20枚以上提出なので、1枚だけ提出する場合は使えません。

20枚以上鑑定に出すなら、バリュー・バルクプランを利用して、申告価格の合計を10万円以下に抑えれば、1枚あたりの金額が安くなってお得です。

PSA鑑定は、1枚だけ提出する場合、最低5,860円から利用できます♪

PSA10鑑定の費用

鑑定に出すカードがPSA10の場合の費用は、約5,860円～31,100円です。

PSA鑑定ではカードの推定金額を申告しますが、PSA10になりそうなカードは、必然的に鑑定にかかる費用も増えます。

ポケカのPSA10の価格は、だいたい1万円～50万円くらいなので、使えるサービスレベルはバリュー～スーパーXPまで。

申告価格が50万以下なら、保険料・送料は1,900円～3,400円で済みます。

50万円を超える高額カードの場合は、1枚だけで31,100円かかります。

複数のPSA10を提出するなら、申告価格によっては、さらに多くの金額がかかる可能性もあります！

PSA10の鑑定にかかる費用は、約5,860円～31,100円です。

PSA鑑定が帰ってこない？かかる時間をチェック

PSA鑑定にかかる時間や、帰ってこないときの対処法を解説します。

PSA鑑定にかかる時間

PSA鑑定にかかる時間は、約10日～45日です！

2023年7月より、PSA日本支社が日本国内で鑑定を開始したので、以前と比べて現在は待ち時間が短縮傾向にあります。

PSA鑑定では、サービスレベルごとに納期が定められています。

サービスレベル	納期（目安）
バリュー・バルク （20枚以上）	45日
バリュー	45日
バリュープラス	20日
レギュラー	10日
XP	10日
スーパーXP	10日
WT	10日
プレミアム1	10日
プレミアム2	10日
プレミアム3	10日
プレミアム5	10日
プレミアム10	10日

バリュー・バルクとバリューは45日で、バリュープラスが20日、レギュラー以上で10日です。

申告価格が8万円以下の場合は、20日のバリュープラスが最短ですが、8万円以上だと10日納期の、レギュラー以上のサービスレベルを選択できます。

ただし、高いサービスレベルほど、鑑定料金や保険料・送料も高くなるデメリットがあります。

また、申し込みが殺到している時期は45日以上かかるケースもあり、この待ち期間の長さはデメリットとして注意が必要です。

PSA鑑定にかかる時間は約10日～45日で、高いサービスレベルを選ぶほど短くなります。

待ち時間を最短でカード鑑定したい人は、日本国内で10営業日以内に鑑定ができるVSS鑑定がベストです！

PSA鑑定で「カードが帰ってこない」ときの対処法

PSA鑑定でカードが帰ってこない場合は、PSAもしくは利用した代行サービスに、直接問い合わせましょう。

実際、Xでは以下のような口コミが見られます。

去年の9月末にPSA鑑定出したカードまだ帰ってこない
6〜8ヶ月かかるって言われたけどまじでもうすぐ8ヶ月目いくやん

— クロコ (@GuilKiss0831) May 15, 2023

PSA鑑定に出したカードが帰ってこないのは、「ただ時間がかかっているだけ」、「どこかで手続きが止まっている」のどちらかです。

45日納期のサービスレベルを選んだ場合は、カードが戻ってくるまでに数か月以上かかることもあり、待ち時間が長くなる点はデメリットといえます。

帰ってくるのが遅いと感じたら、まずはPSAの公式サイトやアプリで、鑑定の進捗状況を確認しましょう！

あまりにも遅い場合や、鑑定作業ではないところで止まっている可能性があるなら、PSAや代行サービスに連絡するのをおすすめします。

PSA鑑定の出し方をわかりやすく解説

PSA鑑定の出し方を、手順を追ってわかりやすく解説します。

• 申込書の作成
• サービスレベルの選択
• アイテムの入力
• 返送先住所＆支払い方法の入力
• 申し込み用紙＆ラベルの印刷
• カードの梱包・発送

2023年7月より、PSA日本支社が日本国内で鑑定を開始したので、以前と比べて現在は待ち時間が短縮されています。

PSA鑑定日本支社への鑑定申込は、オンラインのみです。

申込書の作成〜カードの梱包・発送までのステップは以下のとおり。

PSA鑑定に関するよくある質問

PSA鑑定に関する、よくある質問と回答をまとめました。

まとめ：PSA鑑定のデメリット・メリット！カードが帰ってこないときの対処法

この記事では、PSA鑑定のデメリット・メリットや、1枚だけの値段、カードが帰ってこないときの対処法を解説しました。

PSA鑑定のメリットとデメリットは、以下のとおり。

PSA鑑定には、基本の鑑定料金に加えて、保険料・送料と事務手数料がかかります。

また、PSA鑑定には長いと2か月以上かかるので、必ず待ち時間が発生します。

鑑定中にカードの価値が変わって、鑑定前よりも買取価格が下がってしまうリスクがあるのも、デメリットです。

確率は低いですが、鑑定や配送中に新しいキズが付いてしまう可能性があり、これもPSA鑑定におけるデメリットのひとつと言えます。

しかし、カードの価値が明確になる、専用のホルダーでカードの状態を保護できるなど、メリットもたくさんあります！

美品カードの価値を上げて高く売りたい人や、大切なコレクションを状態の良いまま保存したい人は、PSA鑑定を利用するのがおすすめです。

PSA10のカードは市場価格がかなり上がるので、価値を高めたいコレクターや高く売りたい人は、ぜひPSA鑑定を利用するべきです！

ただし、TCGやカードによっては、PSA9以下だと損になるケースもあるので、鑑定に出すカードは慎重に選ぶ必要があります。

デメリットも理解したうえで、自分にとって納得のいくPSA鑑定と売却を行いましょう！